Reading Tour

よく停滞、時に更新、きままな読書系ブログです

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語録・名文14

◎私は大統領にだってなりたいとは思わない……しかし、妻の言葉にはまいった。別の角度からみれば、私は交通警察官にはなれないほど歳をくったし、大統領にはなれない若造だ――つまりは三十代初めという中途半端な歳ごろ、というわけだ。
 この歳ごろはかなりつらいことが起きかねない。だからこそ、三十代初めの人々に、とっぴなことをしでかす人が多いのかもしれない。
(カルヴィン・トリリン、エッセイスト、詩人)

◎三十代では、後半になっても、私はまだ若い、という気持ちにしがみつく。それが四十ときたら、災厄のように思われた。もちろん、ほかの道を考えて、切り抜けたがね。しかし、その年齢を通過すると、音の障壁を突破したときに似ている。こちら側もそう悪くない、と気付く。そうして、ゆっくりと順応する。そいつは、成熟していく過程の一部なのだよ。
(ノーマン・コーウィン、作家、映画監督)

◎(五十を越えたら)偏屈になり、些細なことにもすぐ苛ついてしまう。放送局に腹が立つ。だって、嫌いな歌ばかり流すじゃないか。こっちは、ビートルズが解散してからできた歌はぜーんぶ嫌いだし、かといってビートルズにもあきあきしている「懐メロ」番組で九億回も流されたんだから。
 自分以外の車は、みんなスピードを出しすぎると感じる。三十以下の連中を「青二才」だと思うようになる。まだ生まれていなかったくせに、大恐慌時代には世の中が厳しかったんだ、と青二才に説教したくなる。
 とはいっても、五十を越えたら、いいことだってある。なにしろ私たち戦後生まれの世代は、このうえなく情けないうぬぼれの基準を作り上げたんだから。
(デイヴ・バリー、ジャーナリスト)

◎みなさん。八十歳まで届くように努めなさい。人生で最高の時期ですぞ。人々はあなたがどんなことをしでかしても、許します。私に言わせれば、人生は八十歳から始まるのです。
(フランク・ローバック、学者、識字率を上げるために103の国をまわった)

◎百歳まで生きる方法を記者たちから質問されて、グランマ・モーゼスはすらすらと答えた。「たくさん笑いなさい。もし一人でいるのなら、ジョークを考えなさい。いい気分でいること。忙しくしていること。これが秘訣よ」
(グランマ・モーゼス、ニューヨークの農婦、老齢になり田舎の風景を描きはじめる。これが評判となりニューヨーク近代美術館で個展を開催。百歳時のパーティーでのインタビューより)

所出、『バースディ・ラブレター』より

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語録・名文13

◎石原慎太郎が、人気作家として売り出したまっ最中に、私に云ったことがある。
「僕は、これからの作家は、行動することによって、作品を書かねばならないと思います。某ホテルの受付の娘を、僕は、ヨットに乗せて沖へ出て、セックスをやり乍ら、彼女に思いきり官能の叫びを、海原へひびかせてみたのです」
 私は、阿呆らしくて、返辞をしなかった。(中略)
 代議士となった石原慎太郎の面相が、もはや文学者のものではなく、暴力的ないやしさをむき出しているのは、本性の正体を示している。こういう"行動"派に、権力を与えると、たちまち、「今太閤*」とは別の意味で、自己顕示欲の権化となるのではあるまいか。
注:今太閤*……田中角栄
(柴田錬三郎、作家、『柴練ひとりごと』より。今からちょうど30年前の発言。こういう慧眼を持ってこそ作家は作家だと思う。今、どれだけ人物を見抜ける作家がいるだろうか。)

◎我々はみんな認めていることだが、過去は終わっているのだ。(ブッシュ現大統領)
◎過去は死んでいない。過ぎ去ってさえいないのだ。(ウィリアム・フォークナー)
(所出は06年5月3日付け朝日新聞より。「去る者日々に疎し」とはよく言ったもの。今となってはフォークナーを知っている若い人は少ないんだろうなぁ。かくいうわたしも「意識の流れ」小説は苦手だからそれほど読んでもいないのですが)

◎Patriotism is the last refuge of a scoundrel.
(サミュエル・ジョンソン、文学者。訳すなら「愛国主義はならず者の最後の逃げ場である」。時代を問わず、世界各国、こういう風になるみたいです。)

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語録・名文12

◎近頃、最も増した犯罪は強姦だそうだ。(1943年6月18日(金))

◎二年に気付く現象は、コソ泥の横行である。物を盗まれない家とてはない有様だ。玄関に置いた外套、靴、直ぐ取られる。(1943年12月8日)

◎満州事変以来、外交は全く軍部に移った。それは、また一般民衆の好むところの傾向でもあった。それがよかったかどうかは、タイムのみが明らかにしよう。(1944年1月8日)

◎それにしても、日本人は、口を開けば対手を軽く見ることばかりしており、また罵倒――極めて低級な――ばかりしているが、日本国民にこの辺の相違が分からぬだろうか。(1945年3月11日)

◎国民の無知は想像以上である。
 浅草観音は大震災にも焼けなかったし、効験あらたかだから、今度も焼けまいと考えて、観音に駆けつけたものが多かった。それがその辺で死んだものが多かった一原因だったという。
 経済クラブにいる一婦人は、上野付近にいたが、その近くに、何とか神社がある。他に勧められても、この神社の傍だから大丈夫と考えて、荷物すら送らなかった。それで全焼したそうだ。(1945年3月31日)
(清沢洌、ジャーナリスト・評論家、『暗黒日記』より。芸人や大学生の強姦、ネット上における罵倒、細木数子や林真理子の盲目的な信仰などなど、今と大して違いはないよね。)

◎日本の大衆は必ずしも権力者の命令だけで動くのではない。……(中略)……急速な動きにも乗り、時として権力が命じる前に、先走りして迎合するのだ。

◎小泉首相を評して、ナルシシズムとサディズムのかたまりという批判がある。それはその通りなのだが、要するに<幼児性>の発露ではないか。
 鏡を眺めて、おのれの姿にうっとりする。ホメられると喜ぶが、少しでもケナされると、ネチネチと恨む。弱い者を徹底的にいじめ抜く。これが幼児性。
 まあ、誰でもが持っているものである。ただ、ぼくの場合をいえば、戦争末期にひどい目に遭わされ、飢餓から逃れるために働くことによって、そのカラからほぼ抜け出した。
(小林信彦、コラムニスト、『昭和のまぼろし』より。太字はそこに傍点があったことを意味します。首相のレベルが国民のレベルと言われているだけに国民総幼児化ってのは色んな事象から思い当たるなぁと。)

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語録・名文11

◎ひとしきりしか歌われないはやり唄にそっくりの輩がいる。

◎洞察力の最大の欠点は、的に達しないことではなく、その先まで行ってしまうことである。
(以上、ラ・ロシュフコー、貴族・文学者。軽い人間にならないよう、そして考えても考えすぎないように。)

◎いつも時流に通じていようとするのは、揺れて定まらない精神のあかしである。そうした精神は、個我にかかわることは何ひとつ追跡できず、強迫観念という果てしのない袋小路には、まったく縁がない。

◎独りでいられる利得を、あまりあてにしないことだ。いつだって、自分に付き添われているではないか。
(以上、シオラン、作家・思想家。流行をいつまでも追ってばかりだとそれはかっこわるいよね。もう一つは独りでいることに酔わないための箴言)

◎あどけなさ (artlessness n.) 魅力あるある種の性質であって、女性たちは長期にわたって研究に研究を重ね、かつ自分たちを賛美する男性どもを稽古台にしてきびしい訓練を積んで初めてこれを身につけることができるのであるが、一方男性どもは、この性質が若かりし日の自分たちに見られたあの誠実な純真さに似ていると想像してご満悦なのである。
(ビアス、ジャーナリスト。男女によってこれほど意味の変わる言葉もそう多くないだろう。)

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語録・名文10

◎テンマが言ってた 楽しい思い出がなければこれから作ればいいって*
(浦沢直樹、漫画家、『MONSTER』より。ポジティブに、ポジティブに。)

◎人って……どういう時に成長するんだと思う? 私はね…… 不安や失敗で挫折しそうな時だと思うんだ…… そんな時になにくそ! って誰の手も借りずに自分の力で立ち上がるの その経験は 絶対に次の新しい自分を作ってくれる……!!
(山崎さやか、漫画家、『はるか17 Volume11』より。強く、強く。)

◎男は――好きな女に同情されては生きてはいけない 俺が強くなればいい 足のことなんか忘れさせるくらい 強くなってやる
(井上雄彦、漫画家、『リアル 第4巻』より。弱さをここぞとばかり女にアピールする男は大嫌いだ。やっぱこうでなきゃ。)

*……手元に『MONSTER』がないため正確なセリフじゃない可能性があります。
注:セリフの区切りは空白で表しています。

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